日経平均ボラティリティー・インデックス(いわゆる日経VI)からわかることを、噛み砕いていきますね。
日経VIって何?
一言でいうと
👉 「市場がどれくらい先行き不安を感じているか」を数値化したものです。
日経平均株価のオプション価格をもとに計算されていて、
今後1か月くらいの日経平均の値動きの激しさ(変動率)予想を表しています。
数値が意味するもの
● 日経VIが高いとき
市場参加者が 不安・警戒している
株価が 大きく上下する可能性が高い
よくある背景
暴落・急落局面
金融危機、地政学リスク
政策・金利・為替の急変
👉 「怖がられている相場」
● 日経VIが低いとき
市場が 落ち着いている
株価の変動が 小さいと見られている
よくある背景
緩やかな上昇相場
材料難・様子見ムード
👉 「安心しきった相場」
目安となる水準(ざっくり)
※絶対ではなく“感覚値”です
15以下:かなり平穏(楽観ムード)
15〜25:通常レベル
25〜30:警戒感あり
30超:市場がかなり不安定・パニック気味
投資判断にどう使う?
① 相場の「温度計」として
株価が上がっていても
👉 VIが急上昇=危険信号株価が下がっていて
👉 VIがピークアウト=底打ちのヒント
② 逆張りの参考
VIが極端に高い
→ 悪材料が出尽くしつつある可能性VIが極端に低い
→ ちょっとした材料で急落しやすい
③ 短期トレードとの相性◎
デイトレ・スイングでは
👉 「今日は動く日か/動かない日か」の判断材料になる
注意点
日経VIは
❌ 株価の方向(上か下か)は教えてくれないあくまで
👉 **「どれくらい荒れそうか」**の指標
まとめ(超要点)
日経VI=市場の不安度・警戒度
高い → 怖がっている
低い → 油断している
株価とセットで見ると威力を発揮
もしよければ
「長期投資での見方」
「デイトレでの使い方」
「VIX(米国)との違い」
このあたりも深掘りできますよ。
いい質問です。ここ、かなり混乱しやすいポイントなんですよね。
結論から
VIがピークアウトしている=
👉 数値は「高い水準」にあるが、これ以上は上がらず下がり始めている状態です。
もう少し丁寧に
● 「ピークアウト」の意味
ピークアウト = 天井を打つ/山の頂点を越える
なので
❌ 低い状態
❌ 落ち着いている状態
ではありません。
時系列で見るとこう👇
1️⃣ VIが低い
→ 市場が平穏・油断気味
2️⃣ 不安材料が出る
→ VIが急上昇
3️⃣ VIがかなり高くなる
→ パニック・恐怖が最大化
4️⃣ ここで「ピークアウト」
→ 高止まり → 上昇が止まり、下向きに転じる
5️⃣ VIが低下
→ 恐怖が和らぎ始める
なぜ「高いのに」重要?
市場心理は
「一番怖いとき」がだいたい株価の底付近になりやすい。
なので
株価:まだ安値圏 or 下落中
VI:高水準から下がり始める
👉
「これ以上の悪材料は織り込まれたかも?」
というサイン
よくある誤解
「VIが高い=今すぐ買い」❌
「VIが下がった=もう安全」❌
大事なのは
👉 水準 × 方向(上昇中か、下落中か)
超短い覚え方
VIが高い+まだ上昇中 → まだ怖い
VIが高い+下がり始め → ピークアウト
VIが低い+横ばい → 油断ゾーン
もしチャートを見ながら
「ここがピークアウトか?」の判定方法(移動平均・日足の見方)も説明できますよ。
了解です 👍
「VIがピークアウトしたかどうか」をチャートで判定する実践的な見方をまとめますね。
① いちばんシンプルな見方(まずこれ)
✅ 判定条件(最低限)
日経VIが
高水準(目安:25〜30以上)にあり
連続して上昇しなくなる
高値を更新できずに下がり始める
👉 これで
「ピークアウトの可能性あり」
※1日だけ下がった、はまだ弱いです。
② ローソク足で見る(王道)
見るポイント
大陽線が出なくなる
上ヒゲが目立つ
高値圏で
十字線
小さな実体
が出る
👉
「これ以上怖がれなくなっている」状態
③ 移動平均線を使う(実務向け)
おすすめ設定
5日移動平均(超短期)
25日移動平均(短期)
ピークアウト判定
VIが 5日線を下抜け
さらに
5日線が横ばい → 下向き
👉 信頼度アップ
④ 日経平均とセットで見る(超重要)
典型パターン
日経平均:
安値更新 or 安値圏ヨコヨコ
日経VI:
高値を更新できず、下落
👉
ダイバージェンス(逆行)発生
= 底打ち候補ゾーン
⑤ ダマシを避けるコツ
❌ よくある失敗
VIが高い → すぐ買う
1日下がっただけで「ピークアウトだ!」
✅ 安全寄りの考え方
2〜3営業日、VIが高値更新できない
下落が「じわっと」続く
⑥ 超短期トレード用チェックリスト
□ VIは25以上?
□ 直近高値を更新していない?
□ 5日線を下回った?
□ 日経平均は下げ渋り?
→ 3つ以上YESなら
「ピークアウト濃厚」
まとめ(実戦ワンフレーズ)
VIは「高い位置から下を向いたら」初めて意味を持つ
次は
実際の過去チャート事例
米VIXとの連動・ズレの使い方
デイトレ向け超短期版
どれ行きます?
結論からいきますね。
結論
VIが高い=株価は「低いことが多い」が、理論上は「両方あり得る」
ただし、実務では「下落・安値圏」とセットで出ることが圧倒的に多いです。
なぜ「両方あり得る」のか(理屈)
VIは
👉 株価の水準ではなく
👉 将来の値動きの大きさ(不安・恐怖)
を表す指標。
なので理屈上は
株価が高くても
「これから大きく崩れるかも」と皆が警戒すれば
👉 VIは上がる。
でも現実はどうか(超重要)
① 一番多いパターン(王道)
株価:急落中/安値圏
投資家心理:パニック
VI:高い
👉 これが 8〜9割のケース
(暴落・ショック・危機時)
② 株価が高いのにVIも高いケース(レア)
株価:高値圏
でも
重要イベント前(FOMC・選挙・決算集中)
バブル末期の違和感
「上か下か分からないが、とにかく怖い」
👉 天井圏の不穏サイン
(この後どちらかに大きく動きやすい)
③ 株価が低いのにVIが低いケース(これもある)
株価:下がり切った後
悪材料が出尽くし
皆が諦めて動かない
👉 底打ち後の静けさ
実戦的な覚え方(超重要)
VI × 株価の組み合わせ
| 株価 | VI | 市場心理 |
|---|---|---|
| 下落中・安値 | 高い | パニック |
| 安値圏 | 高→下 | 底打ち候補 |
| 上昇・高値 | 低い | 楽観 |
| 高値圏 | 上昇 | 天井警戒 |
一言でまとめると
VIが高い=「怖い相場」
その「怖さ」は
👉 ほとんどの場合「株価が下がっている時」に出るだから
👉 実務では「VI高=株価安」と考えてOK
(ただし例外がある、という理解が一番強い)
もしよければ次は
「VIが低い時は“危ない”のか?」
「VIと出来高をどう組み合わせるか」
もかなり使えますよ。
いいテーマきましたね。
Fear & Greed Index(恐怖と欲望指数)は、VIよりさらに感情ド直球の指標です。
まず結論(超要点)
数値が低いほど「恐怖」
数値が高いほど「欲望(楽観・強気)」
使い方の基本は「逆張り目線」
Fear & Greed Index とは?
市場参加者の心理を
👉 0〜100の数値で表したもの。
有名なのは **CNN版(米国株)**で、以下の要素を合成しています。
株価の勢い
出来高
ボラティリティ(VIX)
株価の位置(移動平均との関係)
債券 vs 株の資金流入 など
つまり
👉 「みんな今、どれくらい強気 or 弱気か」
数値の読み方(ここが核心)
● 0〜25:Extreme Fear(極度の恐怖)
投資家がビビっている
投げ売りが出やすい
底打ちゾーンになりやすい
👉
「売りたい人がもういない」状態
● 25〜45:Fear(恐怖)
慎重ムード
押し目・戻り売りが混在
👉
仕込みを考え始めるゾーン
● 45〜55:Neutral(中立)
強気でも弱気でもない
材料待ち
👉
一番つまらない(=判断材料が少ない)
● 55〜75:Greed(強欲)
強気が優勢
押し目はすぐ買われる
👉
利益確定を意識し始める
● 75〜100:Extreme Greed(極度の強欲)
楽観・イケイケ
「まだ上がる」が口癖
👉
天井圏・調整入り警戒
実戦的な使い方(超重要)
① 水準だけでなく「方向」を見る
❌「25だから買い」
⭕ 「10 → 15 → 20」と上がってきたか?
👉
極端ゾーンからの反転が一番価値あり
② 株価・VIとセットで
株価:下落・安値圏
VI:高い or ピークアウト
Fear & Greed:Extreme Fear
👉
底打ちの三点セット
③ 天井警戒のサイン
株価:高値更新
Fear & Greed:80超で張り付き
悪材料に反応しなくなる
👉
「欲望がピーク」=危険
よくある勘違い
「Extreme Fear=すぐ上がる」❌
「Extreme Greed=即暴落」❌
👉
感情はしばらく“行き過ぎたまま”続く
超短い覚え方
恐怖が最大 → チャンスを探す
欲望が最大 → 逃げ道を考える
普通 → 無理しない
まとめワンフレーズ
Fear & Greed Indexは「感情の天気予報」
晴れ(Greed)が続いた後は嵐に注意、
嵐(Fear)の後は回復を待つ
もしよければ
日本株でどう代用するか
日経VIとの“役割分担”
デイトレ向け超短期読み
このへんも一気につなげますよ。
いいところ突いてきますね。
結論からいきます👇
結論(日本株版 Fear & Greed の作り方)
日本には公式の Fear & Greed Index はない
→ なので
👉 **複数の指標を組み合わせて「擬似的に作る」**のが実務です。
日本株での「代用フルセット」(これが王道)
① 日経平均 × 日経VI(中核)
これはもう必須コンビ。
日経平均:結果(価格)
日経VI:感情(恐怖)
読み方
日経平均 ↓ + 日経VI ↑
→ Fear(恐怖)日経平均 ↑ + 日経VI ↓
→ Greed(強欲)日経平均 ↑ + 日経VI ↑
→ 欲望と不安が混在(天井警戒)
👉
Fear & Greed Index の中身の7割はここで再現できる
② 騰落レシオ(ADレシオ)【感情の偏り】
市場の「参加者の偏り」を見る指標。
70%以下:売られすぎ(Fear)
120%以上:買われすぎ(Greed)
👉
個別株を含めた“群集心理”が分かる
③ 出来高(東証プライム)
感情は「量」に出ます。
下落局面で
出来高急増 → 投げ売り(Fear MAX)
上昇局面で
出来高細り → 欲望の燃料切れ
👉
VIと出来高が同時に跳ねる=恐怖の極み
④ 信用評価損益率(超重要・日本特有)
日本株ならではの最強ツール。
−15%以下:恐怖・追い込まれ
+5%以上:強欲・余裕
👉
個人投資家の感情そのもの
Fear & Greed Index で言う
「Put/Call」「市場モメンタム」の代役。
⑤ 先物・OPの建玉(余力チェック)
プット急増 → 恐怖
コール急増 → 強欲
※これは少し上級者向け
(なくてもOK)
日本株版 Fear & Greed「簡易スコア」
実戦用・超シンプル版
次の4つを見るだけ👇
1️⃣ 日経VI(高い?低い?方向は?)
2️⃣ 日経平均(高値圏?安値圏?)
3️⃣ 騰落レシオ(70以下 or 120以上?)
4️⃣ 信用評価損益率(−15%以下?)
判定テンプレ(覚えやすい)
🟥 Extreme Fear(買い場探し)
日経VI:30前後 or 高止まり→低下
日経平均:急落・安値圏
騰落レシオ:70以下
信用評価損益率:−15%以下
👉 米Fear & Greed 20以下相当
🟩 Extreme Greed(警戒)
日経VI:15以下で低位横ばい
日経平均:高値更新
騰落レシオ:120以上
信用評価損益率:+5%以上
👉 米Fear & Greed 80以上相当
超重要な注意点
日本株は
👉 海外(特に米国)主導なので
👉 米VIX/米Fear & Greedを“先行指標”として見る
日本版は
**「最終確認用」**と考えると精度が上がります。
一言まとめ
日本株のFear & Greedは「作るもの」
日経VI+信用指標=感情の正体
次は
実際の過去相場での当てはめ
デイトレ用「1日版 Fear & Greed」
米国→日本への波及タイミング
どれ行きます?
了解です。
じゃあ **「Fear & Greed(+VI)」をデイトレでどう“即使うか”**に全振りしますね。
※スイングの入口にもそのまま使えます。
デイトレでの前提(超重要)
デイトレでは
👉 当日の値幅が出るか/出ないか
👉 どっちに“走りやすい地合いか”
これを朝に決めにいきます。
Fear & Greed や VI は
方向を当てる道具ではなく、戦い方を決める道具です。
朝イチ(寄り前)にやること【3分】
① 日経VIを見る
20以下:穏やか
25以上:荒れる
30以上:パニック寄り
→ 今日の値幅の期待値を決める
② Fear & Greed(米国)を見る
※日本株デイトレでも必須
0〜25(Extreme Fear)
75〜100(Extreme Greed)
→ 逆方向に走りやすい地合いか?
→ 寄り天/寄り底警戒
地合い別・戦い方テンプレ
🟥 Fear(恐怖)寄りの地合い
(VI高い+Fear & Greed低い)
特徴
ギャップダウンで始まりやすい
寄りの投げ売りが出る
値幅は大きい
デイトレ戦略
❌ 寄り付き成行売り追随
⭕ 寄り後5〜15分の投げ止まり狙い
⭕ リバウンドの初動だけ取る
向く銘柄
日経レバ
大型株(トヨタ、ソニー等)
指数寄りETF
🟩 Greed(強欲)寄りの地合い
(VI低い+Fear & Greed高い)
特徴
ギャップアップしやすい
押し目が浅い
でも高値は重い
デイトレ戦略
⭕ 寄り天警戒
⭕ 高値更新失敗→短期売り
⭕ 押し目は“浅く・早く”利確
😐 Neutral(中立)
(VI中位+Fear & Greed中立)
特徴
値幅が出にくい
ダマシ多め
デイトレ戦略
❌ 無理にやらない
⭕ ブレイク確認後のみ参加
⭕ ロット小さめ
デイトレで一番使える「型」
✅ VIピークアウト × 寄り底
前日までVI急上昇
当日VIが下向き
寄りで一段投げが出る
👉
9:10〜9:30の反転狙い
✅ VIボトム × 寄り天
VIが低位横ばい
楽観ムード
寄りで買い集中
👉
9:00〜9:15の失速狙い
超短期チェックリスト(デイトレ版)
寄り前にこれ👇
□ 日経VIは25以上 or 20以下?
□ Fear & Greed は Extreme?
□ 米指数は大陰線 or 大陽線?
□ 先物はギャップ大?
→ 2つ以上YESなら“感情相場”
重要な注意
感情相場は
👉 「最初の動き」が一番危険一番取りやすいのは
👉 2波目・反対方向
まとめ(デイトレ用一言)
Fear & Greed は「今日は追う日か、待つ日か」を決める道具
VIは「どれだけ動くか」を測る物差し
もし次いくなら
具体的な「寄り15分の板の見方」
日経レバ1本で回すデイトレ手順
勝ちパターンだけを残すログの付け方
この辺まで落とせますよ。
よし、ここから完全に実戦です。
「寄り15分の板」は感情が一番むき出しになる時間。
見るポイントを順番通りにいきます。
寄り15分の板の見方【完全手順】
前提(寄り前に決めておく)
板を見る前に、これだけ頭に入れておきます。
日経VI:高い or 低い?
Fear & Greed:Fear寄り or Greed寄り?
今日は
👉 寄り底狙いか
👉 寄り天警戒か
※ここがブレると板が全部ノイズになります。
① 寄り直前(8:59〜9:00)
見るのは「気配」じゃない
成行の厚みと偏りだけ見ます。
チェック
成行売りが明らかに多い
→ 恐怖寄り成行買いが明らかに多い
→ 楽観寄り
👉
この時点では
逆方向を“やるかも”と考えるだけ
(まだ入らない)
② 寄り付き直後(9:00〜9:05)
一番大事。ここで勝ち負けが決まる。
🔴 恐怖寄り(成行売り多い)
板の特徴
売り板が一気に食われる
約定スピードが異常に速い
気配値を下に下に叩く
やること
❌ 成行で売り追随
⭕ 「売りが弱まる瞬間」を探す
見極めサイン
下の価格帯に
同じ数量の買い板が何度も復活
成行売りの量が減る
約定スピードが落ちる
👉
投げ売り終了サイン
🟢 楽観寄り(成行買い多い)
板の特徴
上の板が次々食われる
成行買いが止まらない
価格が一気に飛ぶ
やること
❌ 高値追い
⭕ 「上がれなくなる瞬間」を探す
見極めサイン
上の価格に
厚い売り板が居座る
食っても食っても抜けない
成行買いが急減
👉
買い疲れサイン
③ 5分足 × 板(9:05〜9:15)
板だけ見ない。必ずローソク足とセット。
寄り底狙いの場合
5分足:
下ヒゲ
陰線 → 陽線転換
板:
下の買い板が消えない
売りが出てもすぐ吸収
👉
最初の反転足で入らない
👉 押し目1回待つ
寄り天狙いの場合
5分足:
上ヒゲ
陽線の実体が伸びない
板:
上の売り板が減らない
買いがぶつかって止まる
👉
高値更新失敗後が本番
④ 9:15〜9:30(本当においしい時間)
なぜ?
寄りの感情が一巡
冷静な参加者が入る
板の理想形
方向が一方向に揃う
反対板が薄くなる
👉
ここが“勝率ゾーン”
絶対やらないこと(重要)
板が荒れてる最中に成行
寄り付き1分以内に大ロット
板だけでエントリー
超短縮チェックリスト
板は復活してる?
同じ価格で止められてる?
成行の量は減ってきた?
👉
2つYESなら反転準備
まとめ(寄り板の本質)
板は「注文」じゃなく「感情」を見るもの
一番うるさい時間は、待った人が勝つ
次いくなら
板の「ダマシ」の見抜き方
日経レバ限定の板読み
ロスカットが一番少ない入り方
どれ掘ります?